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Column

「役職」と「ジョブグレード」は何が違うのか

「係長」「課長」といった役職と、評価制度でいう「等級(グレード)」を、同じものだと思っている会社は少なくありません。この2つを混同すると、長く在籍しているだけの人が高く評価され、専門性の高い若手が正しく処遇されない、という歪みが起こります。

「年次」でも「役職」でもなく、「職務の価値」で決める

ジョブグレードは、年次や役職ではなく、担っている職務の役割・責任・難易度・影響範囲によって定める等級です。同じ「マネージャー」という肩書きでも、部門によって求められる意思決定の重さはまったく違います。役職はあくまで組織上の呼び名であり、グレードはその人が実際に果たしている職務の価値そのものです。

この切り分けができていないと、評価者は「役職の割に頑張っている」「役職の割に物足りない」といった、基準のない印象評価に頼ることになります。

グレードが揺れると、配置転換と昇格審査で混乱する

ジョブグレードが曖昧なままだと、特に配置転換や昇格審査の場面で判断が割れます。「新規事業に異動したら、グレードはどうなるのか」「役職は上がったが、グレードは据え置きでよいのか」——こうした問いに答えられる基準がないと、その場しのぎの判断が積み重なり、社内の納得感を損ないます。

肩書きは、会社が与えるもの。
グレードは、担っている職務の価値そのもの。

等級構造を一度きちんと言語化しておけば、役職が変わっても、事業が変わっても、判断の軸がぶれません。評価制度の土台は、実はこの等級の定義から始まっています。

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