「そろそろ昇格させてもいいのでは」という、印象だけの昇格判断をしている会社は少なくありません。役職間には、職務として求められる水準にかなりの差があります。この差を飛び越えさせないための考え方が、卒業要件と入学要件の分離です。
「今のグレードを卒業しているか」を先に確認する
卒業要件とは、今の等級に定義されたコンピテンシーを、安定して発揮できているかどうかです。ここを満たさないまま昇格させると、本人にとっても、今の職務すら十分にこなせていないという厳しい状態のまま、より難易度の高い仕事を任せることになります。
卒業しても、次のグレードに「入学」できるとは限らない
入学要件とは、上位グレードで求められる職務を、一定水準で発揮できる見込みがあるかどうかです。卒業要件を満たしていても、入学要件を満たしていなければ、昇格は見送るべきという判断になります。この2段階で見ることで、「頑張っているから」という情緒的な理由だけで昇格させることを防げます。
卒業要件を満たさずに昇格させると、
本人にとっても厳しい配置になる。
本人にとっても厳しい配置になる。
昇格を「ご褒美」ではなく「次の職務を任せられるかの審査」として扱うことが、本人のためにも組織のためにもなります。